Futures Japan とは
Futures Japan プロジェクトについて
Futures Japan(読み方:フューチャーズジャパン/正式名称:HIV Futures Japanプロジェクト)は、HIV陽性者の「自分らしくより健康的な生活の実現」と「暮らしやすい社会環境づくり」を目的としたプロジェクトです。多数のHIV陽性者が参加・協力する当事者参加型プロジェクトとして立ち上げられました。 |
Futures Japanは、オーストラリアのHIV Futuresプロジェクトを参考にしています。オーストラリアでは、HIVに関連する研究者や当事者などが多数プロジェクトに参加し、連携をして調査や活動を行っています。オーストラリアにおけるエイズ対策(HIV陽性者支援を含む)の政策決定にも大きな影響力をもっています。
日本でのプロジェクト立ち上げについて、1年以上の期間をかけて可能性を検討してきました。そして、2012年度に「HIV Futures Japanプロジェクト」として立ちあげることになりました。
現在、このプロジェクトでは、おもに以下の2つの活動を行っています。
1. HIV陽性者のための総合情報サイト
HIV陽性者の暮らしに役立つさまざまな情報が入手しやすい環境づくりを目指して、「Futures Japan ~HIV陽性者のための総合情報サイト~」として2013年3月に立ち上げ・運営をしています。
HIV陽性者にとって、自分が必要とする情報を得ることができたり、必要なタイミングで情報源にアクセスできたり、他の陽性者の体験に触れることができたりする環境が整っていることは重要だと考えています。それらの情報や機会を活用する力(ヘルスリテラシー)を身につけていくことは、自分らしくよりすこやかで充実した日々を送れることに通じると言われているからです。
このサイト「Futures Japan ~HIV陽性者のための総合情報サイト~」を企画・作成するにあたっては、HIV陽性者が多数集まって意見交換をし、HIV陽性者の視点でどのような情報が必要かを検討し、どうしたら必要な情報にたどり着きやすくなるかを考えて、各コンテンツを配置しました。詳しくは、「サイトの使い方」をご覧ください。
このサイト「Futures Japan ~HIV陽性者のための総合情報サイト~」のリンクや情報整理を担当している「ポータルサイト係」への連絡は「問い合わせ 」のメールフォームにてお願いします。
2. HIV陽性者のためのウェブ調査
HIV陽性者や研究者などの協働による、日本で初めてのHIV陽性者対象の大規模ウェブアンケート調査として、2013年~2014年に第1回が実施され、約千人のHIV陽性の方々がそれぞれの気持ちや体験をもとに回答してくれました。その後はだいたい3年に1度の実施する計画をたてており、第2回目の調査が2016年12月から2017年7月、第3回目の調査が2019年11月から2020年7月に実施されました。いずれも約千人の方々に回答いただいています。第4回目は2024年秋から実施予定です。
[第1回] Futures Japan ~HIV陽性者のためのウェブ調査~
期間:2013年7月20日~2014年2月25日
URL:http://survey.futures-japan.jp/result/1st/
[第2回] Futures Japan ~HIV陽性者のためのウェブ調査~
期間:2016年12月25日~2017年7月25日
URL:http://survey.futures-japan.jp/result/2st/
[第3回] Futures Japan ~HIV陽性者のためのウェブ調査~
期間:2019年11月27日~2020年7月31日
URL:https://survey.futures-japan.jp/result/3rd/
日本では、医療や治療といった面をとらえようとする調査は、これまでにも数多く行われてきましたが、HIV陽性者の日常生活を多角的にとらえようとする調査はとても少ないのが現状です。また、医療者や支援者側の視点でとらえたHIV陽性者像を前提としていることも多く、HIV陽性者が本当に知りたいこと、あるいは知ってほしいことが調査されているのだろうかという疑問の声も多数ありました。
この「HIV陽性者のためのウェブ調査」では、当事者参加型形式をとり、数多くのHIV陽性者が企画段階から参加しています。そして、HIV陽性者にとってどんな調査が必要なのか、いまは何を明らかにするべきなのかといった議論を経て、質問項目を決めました。
この調査研究の特徴はいくつもありますが、最大の点は、その成果を、HIV陽性者に直接役立ててもらったり、社会づくりに生かしていこうとする点です。つまり、実践に具体的に反映させようとしています。調査結果として得られたHIV陽性者の現状は、まず当事者であるHIV陽性者にフィードバックされます。日本のHIV陽性者の現状(全体像)を知ることで、自分自身(個)の立ち位置を確認したり、ふりかえりのきっかけになり、今後のビジョンを得るうえで役立てることができます。また、調査結果を分析・抽出して、どのような支援策が必要であるかを明確にし、行政や支援体制への提言につなげるという次のステップにもつながります。HIV陽性者にとって、調査研究をめぐって考えたり動いたりすることは、将来展望を得たり、暮らしやすい社会や環境をつくることに密接につながると考えています。
運営メンバーについて
HIV Futures Japanプロジェクトは、多数のHIV陽性者・研究者等の参加によって成り立っています。
HIV Futures Japan プロジェクトの運営を担うステアリンググループ(運営委員会)のメンバーは、井上洋士(代表)、高久陽介、戸ヶ里泰典、大島岳です。
運営メンバーの連絡先 〒115-0045 東京都北区赤羽1-26-11-903 特定非営利活動法人 日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス
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